元気になった白腕さんは、黒付きにいいました。
「黒付き、庭にある石をたくさん持ってきて。この悪いオオカミさんを、こらしめてやらないとね♪」
そして黒付きがたくさんの石を持ってくると、くまこさんは石を暗付きのおなかにつめこんで、おなかをはりと糸でぬいあわせました♪
さて、しばらくしたあと、やっと目をさました暗付きは、のどがかわいて近くの川に行きました。
「ああ、腹が重い。少し食い過ぎたか?」
暗付きが川の水を飲もうとしたとたん、お腹の石の重さにバランスをくずして、暗付きはそのまま井戸にドボンと落ちてしまいました。
(其れが後のいどまねきである。)
悪い人狼がいなくなって、みんなはひと安心です。
(ああ、こわかったわ(他人事)。これからは二度と、未知苦紗をしないわ)
黒付きは、自分にいいきかせてやったのでした。